新刊書出版

『三井伸雄さん聞き書き 仮説実験授業と教育運動 仮説実験授業成立史資料集2』

三井伸雄さんに2004年にインタビューした記録、板倉聖宣さんの1965年の「科学教育の改造と仮説実験授業」という論文を収録。板倉論文は『現代教育科学』1965年3月号明治図書 を復刻しました。今日ではほとんど忘れられた論文です。

日本科学史学会シンポジウム2019

科学史研究と教育

2019年5月25日に岐阜大学で行われたシンポジウムの記録を出版しました。UPするのが遅くなりました。

シンポジウム

科学史研究の成果をどのように科学教育に生かすか

 

 

コーディネーター:渡辺規夫  

シンポジスト:宮地祐司・松野修・吉川辰司・出口陽正・渡辺規夫

 

 

シンポジウム開催の趣旨

 

 

渡 辺 規 夫

 

 

 科学史の研究成果をもとに科学教育をいかに作り上げていくかの方策を探りたい。

今日の多くの理科教育・数学教育が理科嫌い・数学嫌いを生み出し、生徒の多くは科学や数学のすばらしさを感じ取ることなく学校を卒業している。

 しかし、1700年代にはヨーロッパやアメリカの各地で科学講座が開かれ、庶民が科学を学ぶことを楽しんでいた。今日の理科嫌いを生み出す理科教育とは異なった科学教育がなされていたのである。

 1960年代に企画された発明発見物語全集の出版、1963年に提唱された仮説実験授業は1700年代の科学教育の伝統を引き継ぎ発展させたものであった。われわれは、科学史研究の成果を取り入れることによって1700年代の科学教育の伝統を受け継ぐ研究を進め、大きな成果を挙げてきている。

 今回、これまでの成果を踏まえて、さらに科学教育・数学教育を作り上げていくための科学史研究・数学史研究のあり方を探るためにシンポジウムを企画した。

 フランクリンとキナズリーの静電気実験の再現実験をもとにして持続可能な学校外での科学教育運動をしている宮地祐司氏、ボイルの気圧の実験、ゲーリケの真空実験の再現実験を通じて科学教育を展開している松野修、吉川辰司両氏、数学における仮説実験授業、仮説証明授業の授業書を作成した出口陽正氏、ジュールの熱の仕事当量の教育の歴史を研究している渡辺の発表を通じて、科学史研究の成果を教育に生かす方策を探りたい。

なおシンポジウムの発表題目と発表者は以下の通りであった。

○ガイダンス                                渡辺規夫

○科学史学における実験とは何か 2

──1700年代のフランクリン、キナズリーの静電気実験講座における認識過程── 宮地祐司

 

ロバート・ボイル(R. Boyle)、フランシス・ホークスビー(F. Hauksbee)の空気ポンプとその実験の復元                           松野 修・吉川辰司

○数学の仮説実験授業と科学史・数学史                    出口陽正

○ジュールの熱の仕事当量の実験の分子運動論的意味              渡辺規夫

○質疑応答・討論


シンポジウムのようす

 宮地祐司さんは、フランクリン、キナズリーの一流体説による静電気実験講座についての研究とその成果にもとづく楽知ん研究所の講座の様子と成果を報告し、とりわけその中で静電気を人間に貯めてヒラヒラくんという静電気を見る装置が大きく開くことを実際にやってみせて、会場がどよめきました。松野修さん、吉川辰司さんはボイルの第2号ポンプを復元したものを実際に会場に持ち込み、実験してみせるだけでなく、参加者にもポンプを動かしてもらい、当時の雰囲気を再現しました。

 「科学史学会で実際に実験をする」ということは、記憶する限りでは1970年代に岩城正夫さんが原始火起こしをやってみせたとき以来ではないかと思います。

 今回のシンポジウムで、フランクリンの静電気の実験やでボイルのポンプの実験を実際に見ることができました。実験をすると、会場の雰囲気が一変しました。感嘆の声が上がり、隣同士で議論が始まりました。科学史学会が、18世紀のフランクリンやキナズリーの講座、17世紀のボイルの講座の様子とそっくりな状態になったのです。「実験も大切だが、実験を見ている周りの人の動きに注目すべし」ということを松野修さんが強調していました。まったくその通りだと思いました。

 出口陽正さんは、板倉さんの『ぼくらはガリレオ』の内容をもとにして、《落下運動の世界》という数学の授業書を作ったことを紹介しました。また、板倉先生の『数と図形の発明発見物語』の話をもとにして作った授業書による授業を受けた子どもたちが数学に感激していることを示す感想文を紹介し、参加者に大きなインパクトを与えました。

 私は、ジュールが分子運動論をもとに考えていたから熱の仕事当量の実験をするに至ったということを指摘しました。高校物理の教科書では原子論的自然観がきわめて不徹底であるため、ジュールの仕事当量の実験について分子運動抜きで書かれていること、その点を科学史的に考えるとどのような授業展開が可能かを提案しました。

 

参加者の感想文

◆初めて参加しました。今まで科学史と教育という視点で考えてみることがなかったので、「そうなんだ」と認識することができ、仮説実験授業、大道仮説実験をやっていく上で、自分の考え方が深められた気がしています。授業、講座を実施していくときにその科学史的な面を学んでみようと思います。楽しそうだと予想して参加しました。キナズリーが講座をやりたくて仕方がなかった。──自分もそうだなあと。

◆とてもおもしろかったです。特に実験を行う際に結果も大切ですが、参加している人の反応や雰囲気が大切というのはとても勉強になりました。

◆真空ポンプを動かしてみて、空気のイメージが豊かになった。動かしながら見えた皆さんの顔が印象的でした。仮説実験授業をしているときの教室の生徒も大人も同じ感動があるのが確認できてうれしかったです。

◆キナズリーの仕事にどうして板倉先生が着目されていたのか知りたいと思っていましたので、今回の講演でエッセンスを伺うことができ、期待以上にたのしい講演でした。松野さんの真空ポンプの歴史と吉川さんの再現の教育的意義、人間の歴史の豊かさを感じることにつながるところが理解できました。出口さんの数学史と授業書作成のお話は、科学史学会の専門の方々にも是非聞いていただきたいと思いました。

◆数学の授業書がとてもたのしいようです。科学よりも「大いなる空想」がくっきりしそうです。近々授業書として体験できるのがたのしみです。ここに集まった人はたのしいですね。

◆科学研究における発表の中で、実際の実験の様子を再現することで当時の実験がどんなものであったのか理解しやすくしていた点と、「周りの人の雰囲気・反応も一緒に見せることで当時に限らず人びとがどういうリアクションをしていたのかを想像できるようにしている」と述べていた点が良かったです。

まとめ

1.参加者は30名前後。科学史学会会員はその半数程度だった。

2.科学史研究の成果を教育に生かすことについて、これまでの研究成果を発信することができた。

3.シンポジウムで実験をして見せるという取り組みは、非常に効果的であった。会場はなごやかで楽しい雰囲気が満ち満ちていた。

4.アンケートで全員このシンポジウムを「たのしかった」または「とてもたのしかった」と評価した。

5.感想文を読むとシンポジウムが意義あるものであったことがわかる。

以上のことから、今回のシンポジウムは成功であった。

 

 

『板倉聖宣さん・上廻昭さんに聞く 仮説実験授業の誕生 仮説実験授業成立史資料集1』完成しました。

コロナウィルスが来る前に完成してよかったです。

新刊 板倉聖宣さん・上廻昭さんに聞く仮説実験授業の誕生

 

1.上廻 昭談話 仮説実験授業成立前後のこと

 

 

 

2.上廻 昭さんのノート 内地留学のとき板倉さんの言ったこと

 

 

 

3.上廻昭ノートから見る仮説実験授業の成立過程

 

 

 

4.板倉メモ 上廻昭さんに書きながら説明したときのメモ

 

 

 

5.板倉聖宣・上廻昭回想談 仮説実験授業提唱の頃

 

 

 

6.板倉談話「仮説実験授業の成立条件」

 

 

 

7.理科ノート《ふりこ》初版

 

 

 

8.上廻 昭メモ

 

 

 

 

仮説実験授業成立史研究の提唱

渡辺規夫

 

 

仮説実験授業の成立を世界史の中に位置づける

 

 

仮説実験授業研究会の発展にとって、仮説実験授業成立史の研究がきわめて重要な課題であると思います。現在、重弘忠晴さんが『仮説実験授業研究会ニュース』に仮説実験授業の歴史を連載しています。( 仮説実験授業 50 年史稿) 大変興味深い内容で、これを読むことで初めて知ったことも少なくありません。この連載の続きが毎回楽しみにしています。

私は重弘さんとは独立に仮説実験授業成立史を研究してきました。その成果の一部を今回刊行します。仮説実験授業成立史の研究上貴重な資料であると思います。この資料集を重弘さんの歴史と合わせ読み検討することで、仮説実験授業の歴史をより深く理解することになるのではないかと思っています。

 

仮説実験授業の基本的考えは東大自然弁証法研究会で確立した

 

 

仮説実験授業の考え方は板倉さんが大学生、大学院生の頃に既に確立していたと思われます。このことは板倉さん自身が言い、また書いていることですその考えは東大自然弁証法研究会のガリ本『科学と方法』に発表されました。「予想論」「誤謬論」などを読むと既に仮説実験授業の基本的考えが確立されていたことがわかります。この論文は『科学と方法』季節社に所収されています。

また板倉さんは仮説実験授業提唱の初期の頃から仮説実験授業の由来


と起源について書き、話しています。板倉さんは科学史家として仮説実験授業の成立を歴史的に明らかにすることが必要であると考えて、既に詳細に明らかにしてきたのだと思います。

 

 

 

仮説実験授業の発展のためには成立史の研究が不可欠

 

 

 

 

 

私は仮説実験授業のさらなる発展のためには、仮説実験授業成立史の研究が不可欠であると思います。

 

今回ようやく上廻昭さんのインタビュとそのノート、その際お借りした板倉メモを収録し、研究上の貴重な資料を公開できることをうれしく思っています。今後多くの人が仮説実験授業成立史研究に取り組んでくれればうれしい限りです。

 

 

[ 解 説 ]

1. 仮説実験授業成立前後のこと

2004 年に上廻昭さんに頼んで話してもらったものを起こした記録です。上廻昭さんが仮説実験授業以前に努力していた様子、板倉聖宣さんに出会ってからの内地留学のようす、初めての仮説実験授業のようす、火曜研究会のはじまりなどの興味深い話です。

 

2.  上廻昭さんのノート

上廻昭さんが板倉聖宣さんが話したことを書きとめたノートのコピーです。ふりこについて、「ふりはばの小さい方が早くゆれると考えるだろう」などの記述があります。これは、授業を仮説実験的に研究しようとした最初の例なのかも知れません。

 

3.  上廻昭ノートから見る仮説実験授業の成立過程

時系列的に仮説実験授業成立のようすをまとめました。ふりこの検討をしているときに既にばねの検討が始まっています。重さ、滑車なども平行して検討されていることがわかります。研究の進む速さに驚くばかりです。1963 年は教育史上注目すべき年であることがわかります。

 

4.  板倉メモ

上廻昭さんに書きながら説明したときのメモです。

「物体が落ちるのはなぜですか。《力の原理》をもとにして答えてください。」とあり、〈おちる力があるから〉〈重さがあるから〉はだめ。力ということばを使うこと」と書かれています。《ばねと力》の原型が現れています。


 

5.  仮説実験授業提唱の頃

1979 7 30 日の山猫書房出版記念パーティーでの上廻昭さんと板倉聖宣さんの話をまとめたものです。仮説実験授業成立の事情がとてもよくわかる内容です。

 

6.  板倉談話「仮説実験授業の成立条件」

2002 年の談話です。板倉さん自身が、仮説実験授業成立の条件を分析しています。板倉さん自身にとっても仮説実験授業の成立はとても大きなことだったのです。

 

7.  理科ノート《ふりこ》初版

上廻昭さんの手書きの授業案です。1963 7 月というメモが残っています。授業書という言い方はまだしていなくて、理科ノートでした。

《ふりこと振動》ではなく、《ふりこ》です。

〈ふりこの王様 フーコーふりこ〉の話はなく、「ふりこはいちど傾かせてはなすとなかなか止まらないがそれはなぜなのか」という問いもありません。振動一般につながる話もありません。上廻昭さんはこの理科ノートで授業して子どもたちの反応に驚いて板倉聖宣さんに伝え、それから板倉聖宣さんは仮説実験授業をつくる仕事に集中して取り組み、短期間の内に次々に成果を生み出したのです。授業書《ふりこと振動》の原型として興味深い内容です。

 

8.  上廻昭メモ

罫線紙に書かれたメモで、これも上廻昭さんからお借りしてコピーしたものです。

注目すべきところは、研究の進め方について書いてある点です。218


ページに科学の成立する条件として、図が書かれています。「文部省と教組は少しずれているだけ。基礎がしっかりしないからこうなる」と書かれています。さらに、「いたいとこをつけ!! 勝算のあるところからとびこめ」「まったくあたらしくするためにはこの一部からはじめるべき」「ガリレオ的研究法 一番かんたんで基本的問題にかかわること、そしてとける問題」と書かれています。

 

「いたいとこをつけ」というのは、板倉式発想法の「かたいビニールも切り口があれば切れる」ということわざを思い出します。

 

闇雲に研究しようとしたのではなく、研究の方法を慎重に検討していたことがわかります。

 

また当時の授業の予想分布が一覧になっています。当時はまだ授業を記録するのではなく、子どもたちの考え方を調べるために予想問題を出していたのです。しかし、その予想問題に対する子どもたちの反応が思ったよりはるかによかったので、このやり方で行けると板倉先生は考えたのです。

 

上廻昭さんのメモ

 科学の成立する条件について板倉さんが話をしたのをメモしている。この資料集にはこうした貴重な資料が載っています。

新刊 楽しい科学の伝統に立ち返れ!

まちかど科学クラブ2019年度の記録をまとめました。塾生に配布しました。

まちかど科学クラブ2018年度の記録をまとめました。塾生に配布しました。

新刊 『板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業』 完成しました

科学史学会シンポジウム「板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業」の記録を本にしました。

多久和俊明、宮地祐司、塚本浩司、舟橋春彦、渡辺規夫の5人が講演したものをまとめたものです。本のタイトルは『板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業』136ページB5版です。定価1000円、送料164円。仮説実験授業研究会夏の大会で販売します。また仮説実験授業研究会研究会ニュースのがり本リストにも載せる予定です。『科学史研究』にも紹介記事を書きたいと思います。多くの人に読んでもらいたいです。多くの人に推薦もしてもらえるとうれしいです。

なかなかよくできたと自賛しています。科学史学会の斎藤会長に贈呈したところ、できるまでの速さに驚きと言ってもらいました。ガリ本を出していると、本の編集にかかってから出版するまでにあまり時間をかけません。しかし、今回の冊子はガリ本とは言え、学術書。編集には相当の時間をかけました。ある程度、妥協しなければ進まないので、妥協したところもありましたが、概ね一般の出版にひけをとらない内容だと自負しています。

科学史学会シンポジウム次第

日本科学史学会 2018 年度総会 第65 回年会
 期日:2018 年5 月26 日(土)、27 日(日)
 場所:東京理科大学葛飾キャンパス講義棟(東京都葛飾区新宿6-3-1)
 交通:JR 常磐線「金町」駅/京成金町線「京成金町」駅下車、徒歩8 分。
 2018 年5 月26 日(土) シンポジウム 14:10~16:40
  〈C会場〉S3 板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業
 多久和俊明・渡辺規夫・宮地裕司・塚本浩司・舟橋春彦

『板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業』目次

 はしがき ………………………………………………………………………… 3

多久和俊明 研究発表要旨 板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業 …… 7
多久和俊明 講演 仮説実験授業のガイダンス …………………………… 9
宮地祐司 研究発表講演要旨 ………………………………………………… 14
宮地祐司 講演 科学史学における実験とは何か ………………………… 16
塚本浩司 研究発表講演要旨 ………………………………………………… 35
塚本浩司 講演 板倉聖宣と科学教育研究 ………………………………… 37
舟橋春彦 研究発表講演要旨 ………………………………………………… 48
舟橋春彦 講演 大学教育での仮説実験授業 ……………………………… 50
渡辺規夫 研究発表講演要旨 ………………………………………………… 63
渡辺規夫 講演 ガリレオ力学研究と仮説実験授業 ……………………… 65
多久和俊明 研究発表講演要旨 ……………………………………………… 81
多久和俊明 講演 仮説実験的認識論とは何か ……………………………  84
質疑応答 ………………………………………………………………………… 96
質疑応答補足 ……………………………………………………………………106
参加者によるシンポジウムの評価 ………………………………………… 122
参加者の感想文 ……………………………………………………………… 123
あとがき ……………………………………………………………………… 131
編集後記 ……………………………………………………………………… 134

牧衷さんの本が完成しました

牧衷さんの新刊本は、『寛容の考え方の成立と発展』で、500円です。送料は164円。 84ページ。上田仮説出版とし10冊目の本です。仮説実験授業研究会のガリ本リストに載せる予定です。また、仮説実験授業研究会全国大会、三河湾大会でも販売します。注文はnwkase@yahoo.co.jp 渡辺規夫まで

牧さんの本の内容は以下のとおりです。

1.Tolerance(寛容)の考え方の成立と発展 
 2015年8月8日~9日に山形サークル主催の牧衷さんの講演会に参加しました。会場は山形県の蔵王温泉です。これは牧さんの亡くなる約2ヶ月前です。この会は牧さんの最後の講演です。体調不良にも関わらず、牧さんの舌鋒は冴えていました。多くの人びとが外交とは何かを知れば、世の中は無駄な争いをしなくて済むのではないかと思いました。

2.シャルリー・エブド社襲撃事件をどうとらえるか
 2015年の夏の大会(東京大会)で牧さんは、喫煙室で話し始めました。『たのしい授業』2015年4月号に載った板倉さんのテロについての論文に対する異論でした。

3.改憲の主張とどう闘うか─民主主義と憲法─
 2007年6月10日長野県軽井沢町での講演です。第一次安倍内閣(2006年9月26日から2007年8月27日)の時代背景のもとでの講演です。「憲法は国民の義務を定めている」ということは、憲法の条文に書かれているのに、そのことを意識する人が少ない気がします。憲法についての議論をしていくとき、牧さんの示してくれたことを基軸に据えていくことが必要なのではないでしょうか。

4.貨物電車による首都圏物流のモーダルシフトの提唱
 オルタというメールマガジン
    http://www.alter-magazine.jp/index.php?FrontPage
に掲載された牧衷さんの論文の転載です。オルタは最近再刊されました。仮説実験授業研究会関係の人はあまり目にすることがない論文を収録しました。

5.牧さん追悼文
 牧さんが亡くなった直後に仮説実験授業研究会ニュースに掲載した原稿の再録です。

科学史学会シンポジウムの報告集

今年の5月26日に科学史学会で「板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業」というシンポジウムが行われました。その記録を冊子にして出版します。発表者は多久和俊明さん、宮地祐司さん、塚本浩司さん、舟橋春彦さんと私渡辺規夫でした。7月中には出版したいと思い、作業を進めています。乞うご期待。

ガリレオ力学の研究

この3年間、板倉聖宣さんが50年以上前に書いたガリレオ力学についての論文を解読してきました。その内容を勧める人がいるので、少数部出版する予定です。

仮説実験授業研究会伊香保大会で

ガリ本ダービーに牧衷さんの『自発性の組織論』を出品しました。思いのほか売れて、24冊売れました。この本があることがまだあまり知られていないということを感じました。

今年は、牧衷さんの本、板倉聖宣さんの『現代物理学の基礎』などの出版をしていく予定です。ご支援のほどをお願い申し上げます。

牧衷さんの講演の録音はたくさんあります。順次出版していく予定です。ご支援をお願いします。

小川洋さんの「51%で大満足」という記事で、牧衷さんの「妥協のすすめ」が紹介されました。145ページで、このホームページも紹介されました。牧衷さんの本を多くの人に読んでほしいです。

牧衷さんの本

牧衷さん追悼記念
   牧衷さんの本を再度紹介します。
   牧衷連続講座記録集 1──仮説実験授業の基本テーゼ            1500円
   牧衷連続講座記録集 2──授業論と運動論                      1000円
   牧衷連続講座記録集 3──歴史研究と現状分析                  1200円
   牧衷連続講座記録集 4──ネイション概念の再検討              1500円
   牧衷集中講義 5──運動論と仮説実験授業                       1200円
   牧衷さんの哲学を学ぶ会 6──民族問題と学校教育の再編成      1200円
   仮説実験授業と牧衷運動論 7──学生運動と仮説実験授業の源流   1000円
   仮説実験授業と牧衷運動論 8──人間関係論と仮説実験授業       800円
   牧衷講演記録 9──自発性にもとづく授業・教育・運動          1000円
内容についてはこのホームページの「出版物の内容」をご覧ください。

牧衷さんが2015年10月13日に亡くなられました。

牧衷さんの講演記録を上田仮説出版から出させていただいてきました。これまでで9冊です。その牧衷さんが10月13日に亡くなられたそうです。残念です。牧衷さんの遺稿を出版していきたいと思います。

仮説実験授業関係の本を少数部出版

カウンターをアップしました。2015年1月9日